現場作業員も熱中症の恐れが！夏前の時期に対策を知ろう

強い日差しの中で急にフラッとしたり、顔や首が異常に熱く感じる場合は、体温が上昇しはじめているサインかもしれません。これは熱中症の前兆であり、放置すると悪化する危険があります

「体がだるい」「吐き気がする」といった症状が現れる場合は、体内の水分と塩分バランスが大きく崩れている可能性があります。これもまた熱中症の兆候であり、無理をして作業を続けると、さらに危険な状態に陥る場合があります。

「異常に汗をかく」「逆に汗が出なくなる」といった異変が見られる場合は、熱中症が進行していることを示しています。体温調整機能が崩壊している状態となるため、すぐに適切な対処が必要となります。

重度の熱中症に至ると、意識がもうろうとし「呼びかけに反応しない」「まっすぐ歩けない」といった異常行動が現れます。脳にまで影響が及んでいる危険な状態なため、すぐに作業を中止し、身体を冷やしながら救助を待つことが必要です。

現場作業では安全第一となるため、集中力が必要とはなりますが、暑い環境下で無理を続けると熱中症のリスクが一気に高まります。そのため、こまめに休憩を取ることが重要となってきます。休憩時には必ず日陰や涼しい場所で体を冷やし、深呼吸して体調を整えましょう。

暑い作業現場では、汗によって想像以上に体内の水分が失われています。喉が渇いてからでは遅く、熱中症になっている可能性が高いため、こまめな水分補給が重要なポイントとなってきます。少量ずつ何度も飲むことで吸収率も良くなりますので、冷たすぎない常温の水を選び、体内の水分バランスを保つとよいでしょう。

現場作業員の間で広く使われているのが「空調服」です。内蔵されたファンが服の中に風を送り、汗を効率的に蒸発させて体温の上昇を抑えてくれます。炎天下でも涼しさを保ちやすくなり、熱中症対策として非常に高い効果が期待できるため、取り入れてみてもよいでしょう。

大量の汗をかくと水分だけでなく、体に必要な塩分やミネラルも失われます。水だけを補給していると、体内の塩分濃度が下がり、バランスが保たれなくなってしまいます。そんなときに便利なのが、塩飴や塩タブレットです。作業の合間にすぐ摂取できますので、常にポケットに忍ばせておき、摂取するとよいでしょう。